それは嘆きと葬送

3/4
前へ
/4ページ
次へ
家に帰ってからレッドベリルについて検索をかける。 「···うそでしょ···」 約0.8ctで100万円。 恐ろしい程の超高額な値段が付けられていた。 なぜ高額なのかと理由を見てみれば、元々発生する条件が難しい宝石であり、唯一産出されていた鉱山が1ct未満のものしか採れなくて採算が合わない事を理由に閉山しているのだ。 つまりこれ以上新しいものは現れない宝石という事になる。 そして基本、宝石のctというものはその石の重さで付けられる。 このレッドベリルの0.8ctとなるとだいたい5mm四方ほどらしく、小指の爪程も無いのだ。 それが、私の体程ともなれば··· ゾッとした。 もしこの体が宝石だとバレれば、金目当てで襲われる危険性がある。 ましてやこの体は再生する宝石だ。 闇に潜んだ者たちは何がなんでも手に入れたいと思うだろう。 先生は、この事を言っていたのか。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加