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こんなに幸せなことがあったなんて! 体は重いが、家路に着く足取りは羽が生えたように軽かった。 感動で胸が高鳴った。 自分のフィナーレが度肝を抜く葬儀で締めくくられるとは! 誰が想像しただろう。 お母さんの愛に、家族の愛に、幾度も繰り返したであろうこの命に感謝した。 「真面目に、一生懸命生きてきてよかったありがとうありがとう」 涙が頬を伝った。 前日まで聞かなかったことにして、自分の帰食葬を想像した。 とても立派で、華やかで、誰もが憧れる「鉄板焼スタイル」 この日の夜は胸が高鳴って眠れないだろう。 その分、カロリーを摂取しないと危うく減量してしまう。 夕食の後、お菓子を抱え込み、部屋にこもった。 まもなく、最後の日がやってくる。
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