夏色タイムリープ

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「こんにちはー」 そう言いながら工場のドアを開けると、作業をする彼女の姿があった。今日はマスクをしていなくて、記憶の中の杏とはやはりまた違う顔をしていた。 僕に気づくと彼女は小走りできてくれて、僕が少し勇気を出して「お久しぶりです」というと 「お久しぶりですね、お元気ですか?」 笑いながら訊いてくれた。 「お、お元気です」 僕が言うと彼女はクスッと笑った。
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