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「なんだろう…」
好奇心に誘われて光る〝何か〟に近づく
〝それ〟を手に取ると眩い光に包まれた
目は開けていられずあまりの眩しさに意識を失ってしまった
「レ………オ……レオ…ド…レオナルドくん!!」
はっ…と目が覚めた
「ここは…??」
見たことの無い白い部屋
いや…違う、どこかで…
そう、昔…僕はここに来たことがある…
そして、僕の隣にいるこの人…
会ったことがある…気がする…
「よかったー!目が覚めた!」
僕の隣にいる〝誰か〟が僕に微笑みかけた
いや、正しくは微笑みかけた〝ように感じた〟
その、〝誰か〟は顔がない陶器で作られた美しい像のように滑らかな顔
でも声は聞こえるんだよなぁ…
「レオナルドくん!君なんてものに触れたんだい、ていうより僕というものがありながら他の子にも手をかけるなんて!」
手をかける?というか、まず君はなんなんだ…
「あ!僕?え、、覚えてないの?」
…なんで僕の心が読めてるんだろ
「それは!僕が魔玉だからさ!」
「え!魔玉だって??
いや、なんで、でも?、
あれは伝説上の話だろ!」
「魔玉は、手にした人というか魔玉が選んだ人の前に現れてその人を主として力を与える
これは多分色んな人が知ってる
でも、伝説と言われているのは実際に現れるのは本当に稀なことだから
だから、君に2人目の魔玉が現れたのは本当はおかしいんだ
僕は君が生まれた時から持っているその耳のピアスに埋め込まれてる魔玉
というか、ピアスが魔玉というか…
まぁそんなかんじ、
小さい頃はよくこの部屋に連れてきたけどなぁ…覚えてない??」
彼?曰く、この部屋はそれぞれ魔玉が独自に生み出す空間らしい
「あと、そこにいる君!君が現れたからレオナルドくんは倒れたんだよ!早く自己紹介でもなんでもしなよ!」
彼が指を指した方向には兎??のフードを被った男の子がちょこんと体育座りをしていた
不意に立ち上がり僕の目の前に歩いてきた
「コロア…僕コロア
君の力すごい…多分、ここの校長よりも強くなる
だから…僕が力を貸す」
そう言ったコロアは僕の額に触れた
「ラキュート」
また強い光に包まれた
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