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七夕っ子☆めぐたん♪
今夜は七夕。学校の校庭に笹を立てて、みんなの願い事が書かれた短冊がゆらゆら揺れている。
こんな夜中に学校の校庭に忍び込んだのがバレれば怒られるだろう。
でも……、僕は僕の願い事を他人には見られたくないんだ。
特にめぐたんには。
めぐたんって僕よりお姉さんなのに、同じくらいの年に思えちゃう。わざわざ僕らのために笹を見つけて来てくれた。
優しいのに子供っぽくて可愛い。
大好きだ。
僕は暗闇の中、笹に短冊をつける。
その短冊に書かれている願い事は『めぐたんと恋人になりたい』
絶対見られちゃいけない。そう思ったとき、僕に光が当たった。
「誰かと思ったら……。短冊かけに来たの?」
終わった……。
まさか、めぐたんに見られるなんて……。
僕はうつむいて唇を噛んで下を向く。
恥ずかしい……。
「恋人になりたいか……。いいよ。今晩だけ恋人になろっか?」
え?と僕が顔を上げるとめぐたんは僕を抱き締めた。
「ちゃんと恋人らしいことしようね」
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