「あつい」と「さむい」

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「あつい」と「さむい」

 夏場に、クーラーを寒いくらいに効かせた部屋で、毛布にくるまって寝るのが好きだ。  具体的にどれくらい好きかといえば、冬にコタツでアイスを食べるのと同じくらいに好きだ。  最近ぼんやりと、このふたつにおいての共通の魅力は何か、とか、真面目に考えてみたりするのだが、今のところのベストアンサーは「寒暖差」だ。  全部があったかくても、妙にどろどろとした束縛感があるし、さむいとさむいで、なんとなく寂しい気持ちになり、人肌恋しくなる。  あったかいとさむいが、丁度良く融合してるのが魅力的なのだ。このふたつは。  だからといって、寒暖差があればなんでもいいわけではない。季節の変わり目の、気候の寒暖差は嫌いだ。天の神様の気分に合わせて、服装だの体調だのにいつもより気を配らないといけないのは、なんというか、あまり気に食わない。  だが、自らの手によって作り出された寒暖差は悪くないと、そう思う。 コタツとアイス、冷房と布団 ・・・至福だ。  だから私は、今夜も冷房をガンガンに効かせて、毛布にくるまって眠るのだ。だけど、ちょっと・・・ 地球温暖化が怖いな。
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