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初めて耳にする声
俺が目を奪われてしまったモノとは…
寝室にある大きな時計だ。
母さんはすぐに時間が分かるように目覚ましとは別で
文字盤の大きな時計を壁に掛けている。
その時計に俺の意識は完全に持っていかれた。
俺は今8時だと思っていたのに、
そこにある時計は2時を指していた。
俺の頭は一瞬で真っ白になってしまい考えるのをやめてしまった。
そのままどれだけの時間が経過したのか自分でも分からないが、
後ろから聞きなれない声でこうささやかれ意識を取り戻した。
「キミは約6時間アレにのっとられていたんだよ…キキキ」
ハッとして後ろを振り返るとそこには誰もいない…
全身から恐怖の感情が芽生え寒気と共に鳥肌が全身を覆った。
「ドコミテンノ?ここだよ…キキキ」
その声の方を見ると…
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