逃避

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「お前ら~席につけぇ」 担任の佐々木が教室に入ってくると、みんな自分の席につく。 「え~と。よし、みんないるなぁ。今日は、先週も言っていたが、午後に対策局の方達による、対鬼人講習がある。で…」 佐々木は、書類を見直してから、再び話しはじめる。 「あそう、これも先週言ったが、対鬼人講習の前半“講義”は全員参加で、後半の“実技”は任意参加な。自衛の方法は各家族や地域で行ってるってやつもいるだろうから任意になっている。まぁ不安なやつは全員参加しとけー。あー先生たちも参加するから、わからないことあれば聞けよー。」 「はーい」 わかってんだか、わかってないんだか、皆気の抜けたような返事をして、ホームルームは終わった。 対策局、CDSか… 「ねー知ってる?対策局って変人、狂人の集まりらしいよ…」 「え、なにそれ、やばw」 周りの女子たちの会話が聞こえる。 あながち間違っちゃいない。あいつらは鬼人よりもよっぽど鬼らしい…少なくとも俺には、“そう”見えた。
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