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誓いの日
森の国の太陽の祭りまで後一週間ほどの頃。
守山大地は、カイトの家に遊びに来ていた。
夕食が終わり、みんなが後片づけをしようと立ち上がったとき、
「すみません、ちょっとお話を聞いてください。」
ダイチが言った。
椅子に腰掛け直したみんなの視線が、ダイチに注がれる。
「実は、僕たち結婚することになりました。お父さんお母さん、許していただけますか?」
ダイチは緊張して話した。
カイトはミサコと顔を見合わせ、小さな声で話している。
「おめでとう。許すも何も、君ならリオンを幸せにしてくれるはずだ。リオンをよろしくお願いします。」
「ダイチさん。リオンをよろしくお願いしますね。」
「もちろんです。リオンさんを幸せに出来るよう、頑張ります。」
リオン達は幸せに包まれ、楽しい時を過ごした。
「ところで、君の家族はリオンのこと知っているのかな?」
カイトがダイチに聞いた。
「はい、つい最近リオンさんと行ってきました。
うちの家族は僕とリオンさんが結婚することに大賛成で、早くしろ早くしろとせかされました。」
ダイチの話し方が面白かったのか、カイトもミサコもリオンもみんなが笑い出した。
「それじゃ、太陽の祭りがすぐだし、その日についでに結婚式なんてどうだ?」
カイトは冗談で言ったつもりだったが。リオンもダイチも賛成した。
「お願いします。後日ワークランドで披露宴はしたいので、ここで結婚式があげられると嬉しいです。
だよな?」
ダイチはリオンの方を向いて、微笑んだ。
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