【第四話:花咲かじいさん】

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【第四話:花咲かじいさん】

おじいさんは或る時、子犬を拾います。 シロと名付けたその犬を、おじいさんはおばあさんと一緒に、それはそれは大切に育てました。 或る日、おじいさんがシロと一緒に畑を耕していると、シロは畑の一角を指して「ここ掘れワンワン」と鳴き始めました。 おじいさんがその場所を掘り起こすと、中から沢山の大判小判が溢れだしてきました。 その様子を見ていたのは、隣に住む意地悪なおじいさん。 「あの犬を使えば、わしも大金持ちじゃ」 そう思った意地悪なおじいさんは、シロを連れ去ってしまいました。 「さあ、シロ。大判小判を堀り当ててくれ」 するとシロは、意外にもすぐに、「ここ掘れワンワン」と鳴き出しました。 意地悪なおじいさんは大喜びで、勇んでそこを掘り始めました。
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