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にこやかに微笑んで、その口から発せられるとは到底思えない計略を語って──アスタルはランディスへ──そしてぽかんとした目でアスタルの言上を聞いていた山賊達へ、目線を差し向ける。
ランディスはそれに、額に手をやったまま息をついた。
元々──アスタルの手紙には、正しい処分の後、山賊達には元通り、ちゃんと村人に戻ってもらうつもりだ、と書かれていた。
処分と言ってもせいぜいがしばらくの間の謹慎処分、その後は村の為に働き貢献出来る様取り計らってほしい、とその様な趣旨であった。
ランディスはその貢献、の部分を『農作業』と解釈して来たのだったが……。
それでも──その案に特段反対する理由もなく、ランディスは絞り出す様に「──分かりました」と口にする。
「……彼らにその気があるのなら、そのように話が運ぶ様努力しましょう。
確かに彼らの能力には特筆すべきものがある」
山賊達が互いに顔を見合わせる中──ランディスはアスタルからゼイン、そしてその仲間である山賊達へ向かい、声をかける。
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