免罪との葛藤

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免罪との葛藤

「なあ、お前に頼みごとがあるんだ、一ついいか?」 「なんだ?」 坂丸が問いかけると譲は立ち上がり、部屋のタンスへと足を運ぶ、タンスを開けると芳香剤の香りと共に沢山の衣装が現れる。 譲のタンスの中にはあるまじき衣装が置いてあったのだ。 (これは女の人が着るもの…それを譲が何故…?) 男の部屋に女性用の衣装がある事が普通に不自然、そしてそれはゴスロリ調のミニドレス、それがかけられたハンガーを譲は手に持ち、それを俺に見せてきたのだ。 「坂丸、すまないがこの衣装を着てみてくれないか?」 譲は心なしか興奮しているようだ。 そもそも何故俺がそれを着なければならない…! 「譲…それよりそのドレスはどうした?」 俺はそれよりもそのドレスを何故譲が持っているのかが気になった。 「これはマチ☆アソビで手に入れたんだ!高かったんだぜ?これはアニメキャラの娘が着ている服でさ、カツラも手に入れたんだ!」 マチ☆アソビとは徳島の繁華街で行われる漫画、アニメ関係の祭りのようなイベントだ。 時期がくるとマチ☆アソビに来た若者達がコスプレをしたりグッズを買っていったりと賑わいを見せる。 譲は紫色のカツラまで俺に見せてきた。 それを俺に着ろと言うのか。 「そんなものを着せてどうするつもりだ?男の俺がそんなものを着たって気持ち悪いだけだろう?女の子に着させたいのならわかるが…」 「どうせ俺は…」 譲は更に落ち込みグチグチと文句を言いだした。 そのグチグチを聞くのは鬱陶しいしかと言って逃げる訳にもいかない。 「ああわかったよ!!」 俺は嫌々ながらもやけっぱちになり、そのアニメキャラのヒロインが着ていただろうミニドレスを着てカツラも被ってみせた。 足とかスースーする…こんな服を着せられて俺がまるで変態じゃないか! 目の前の譲はハァハァと息を荒げて俺を眺める。 何かされそうで怖い。 そもそも男の女装を見て喜ぶ男がいるのか? 「ハァハァ可愛いよ◯◯たそ♪」 ところが譲は俺をまるでアニメキャラと投影してみているようだった。 「ハァハァ本当に◯たそが僕の家にやってきたみたいだぉ♪」 そして譲はなんと自分の下半身へと手を持って行く。 「こんな事…いつまでやらせるつもりだ…俺はお前の目の保養になる為にここに来たんじゃないぞ…」 俺は恥ずかしさと譲への嫌悪感に押し潰される気持ちにいっぱいになるも譲に問いかけた。 「ハァハァその口調もそっくりだぁ♪」 俺はそのヒロインの事はよく知らないがどうやら今放った言葉がそのヒロインの口調なのかと察した。 「ハァハァ溜まんねえ!」 突然譲が俺を押し倒してきた。 どうでもいいが譲…少し汗臭いぞ! 「や…やめろ!」 俺は必死に抵抗するがニート生活でぶくぶくに太った譲の体重には勝てなかった。 「ハァハァ◯◯たそ♪」 譲は俺の下半身に手を持っていく。 「何するつもりだ…あぁ!」 譲は俺に興奮しあれやこれやしようとしてたがそれに興奮するには互いの恋心が成立してからの事であって今の俺がそいつにされているのはただの性的虐待だ。 同性でこんな事をされたのは生まれてはじめてだがまさか譲にそんな趣味があるとは思わなかったし思いたくもなかった。 「…?何故反り返らない?」 譲は俺のモノが立っていない事に声を漏らす。 「当たり前だ!わかったら俺から退いて元の服に着させてくれ!」 俺は譲の体を支えるのが精一杯だが声を振り絞って譲に言及した。 「そう言う訳にいかねえな♪お前が完全に俺のモノになるまで離れてやるつもりはねえよ♪」 譲は何かいけないものに取り憑かれたような目で俺を舐めまわした。 譲の口から垂れる液が俺の顔にベトリとつく。 俺はそれを避けるように顔を真横に持っていく。 「ハァハァ◯◯たそ♪」 譲は今度は俺のドレスを脱がしピンク色のそれをなめ始めた。 男のそれを舐めて嬉しいのか! 俺はだんだん譲のそれを受け入れてきてしまっている自分が嫌になってきた。 「なんだぁ?お前もやっぱりその気があるんじゃねえか♪」 「!!」 俺は譲のそれに酔ってきてしまい自我を忘れてしまった為いつのまにか興奮しているのが譲にも見られてしまったのだ。 「こ、これは違う!これは…!」 「こうなったらもう誤魔化しは効かねえぞ♪」 譲はなんと俺のkaiへと手を伸ばし始めた。 クチュクチュ…。 譲が指で俺のkaiをまさぐるとkaiから嫌らしい音がして譲は濡れたそれを俺に見せてきた。 「これは何かなぁ?嫌なはずなのになんでこんなに濡れているんだ?」 譲の指は俺のkai液でべっとりと濡れていた。 「愛してんぜ♪」 そして譲は棒を俺のkaiへと入れていく。 「んう…っ!」 俺のkaiに刺激が走る。 譲の棒が入ったのだ。 「抵抗しないのをみると僕の愛に答えてくれるんだね♪」 譲はニタリと俺の方を見る。 違う、俺は抵抗し疲れただけだ…。 ぶくぶくと太っているせいで体重に押し潰され抵抗もままならない。 しかし、心から抵抗したいと思わないのは何故だろうか? やっぱり俺にもその気が…? 「愛してんぜ!愛してんぜ!愛してんぜ!!」 譲は理性を失った猛獣のようにひたすら棒に刺激を求める。 「あっふあんっひゃうっ!!」 俺は体中から電流が走ったかのような感触に襲われ口からは甲高い声が外に漏れていた。 「はぁん!行く!!」 譲はついに俺のkaiに白いものをぶっ放した。 同時に俺の棒からも白いものが吐き出る。 警官としての激務で遊ぶ暇もなかったので棒から出るそれは勢いよく俺の顔に付着した。 「ハァハァ…」 俺は刺激のあまり布団から動けないでいたが俺の視線の向こうの譲の目には涙が溜まっているように見えた。 譲から滴り落ちる涙、それは俺の顔に着く。 泣いているのか? 「譲……」 俺は譲の目から流れる涙をそっと指で拭いてあげた。 「俺は…お前の事見捨てたりしないから…必ずお前を立ち直らせてやるから…」 俺は譲をあやすように言葉をかけた。 「坂丸…」 譲は俺を魅入るように見つめる。 俺の言葉、譲に響いたかどうかはわからない……でも少なくとも俺の言ってた事が本物だとは譲に気づいて貰いたい。 「ハハハハハ!!!」 すると譲は何かに取り憑かれたように笑い出した。 何故か笑う譲に戸惑う俺。 「呆れたもんだな、本当は怖いのに助けてやるだ?白々しい嘘つくんじゃねえよ!!」 通じなかった! 譲には何を言っても聞かないのか? 「お前を立ち直らせて欲しいのは本当だ!信じてくれ!!」 俺は訴えかける。 「そうか?じゃあお前の気持ちが本物か証明してもらわないとなあ?」 すると譲は首輪と尻尾を模った玩具を持ってきた。 「これからお前にはゲームをしてもらう、それをクリア出来たらお前の気持ちが本物だと認めよう!」 譲…一体何を企んでいるんだ!?
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