違和感

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 ドキドキしながら、朝の教室へと向かう。そういえば、早く来ることにした言い訳を考えていなかったことに、下駄箱で気づく。 「やべー、なんて言おうかな。」 と呟きながら頭をかいていると、 「朝から困りごと?」 と後ろから声をかけられる。慌てて後ろを向くと、そこには東條が立っていた。 「おはよう。今日も目覚まし壊れちゃったの?」 「おはよう。あー、それもあるけど…。東條の邪魔しちゃうかもしれないけど、朝早く来るのも悪くないなと思って。」 と結局理由はうまく思いつかず率直に言うことにした。 「邪魔なんかじゃないわよ。何時に登校するかは自由でしょ。」 「じゃあ、起きられればこれからも来るかも。」 「いいね。早起きは三文の徳よ。私は、職員室に少し寄るから、先教室行ってて。」 「分かった。じゃあ、後で。」 と言って別れる。ドキドキが止まらなかった。もっとちゃんと考えとくべきだったと思うのと同時にこの後はどんなことで会話しようか考えなきゃと焦っていた。
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