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教室に着くと昨日と一緒で誰もいなかった。机に荷物を置いて、突っ伏しながら何を話題で話そうか困っていた。そして…
「おっはよう、健二。朝だぜー。」
と背中に衝撃があって驚いて顔を上げる。そして、匠がニヤニヤとした表情で見ている。周りを見ると、半数以上の生徒が既にいた。そこでやっと気づき後悔した。やってしまった…。珍しく早起きが続いたから、考えているうちに寝てしまったのだ。東條は既に他の子と話しているが、いつ教室に戻ってきたのか、寝ている姿を見て失望したのではないかと思うと…
「最悪だ…。」
「お、昨日は最高で。今日は最悪か。」
「そうだよ…。お陰様でな。」
「ま、帰りにまた話聞いてやるよ。」
と言って匠は離れていく。
「はぁー。」
と溜息しか出ない。なにより自分に失望した。情けない。せっかくの時間だったのに…。
また何事もなく1日が過ぎ匠と語らって家に帰る。そして楽しみにしている『青春高校3年C組』を観る。こうしてまた、1日が終わっていった。
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