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ピピピ ピピピ ピピピ
うるさいなと目をこすりながら携帯のアラームを止める。そして時間を確認して驚く。11月18日6:50だった。早く起きるようにしてからの時間から、20分の寝坊だ。やっちまった…と思いながら、急いで身支度をする。そして、急いでリビングへ向かう。すると母親が、
「あら、今日はダメかと思ったのに。」
「分かってたならなんで起こしてくれなかったんだよ。」
「もう18でしょうが。自分で起きなさいよ。」
と真っ当なことを言われ、返す言葉もなく苦笑いしていると、
「はい、食べなさい。」
と朝ご飯を出してくれる。一瞬、食べずに行こうかとも考えたが、悪いと思い、
「いただきます。」
といってかけこむことにした。
そして、急いで学校へと向かうが20分のロスは大きく、既に教室にはちらほらクラスメイトは登校していて、東條も既に藤本と話をしていた。
「はぁー。」
と溜め息をしつつ席に着くと、その姿に東條が気づき駆け寄ってくる。
「佐久間くん、おはよう。」
「お、おはよう。」
と少し驚きながら返すと、
「昨日はありがとう。」
と言って筆記用具を返してくる。そういえば、昨日の放課後はレポートがあって必死で貸したことすらすっかり忘れていた。
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