違和感

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「何よ。また急に。」 「いや、夢で良かったと思って。」 「誰か殺される夢でも見たの?」 「そうなんだよ。でも、夢で良かった。」 日付の違和感はあるが、とにかくあの出来事が現実のものではないと分かって、とにかく安心した。熱も測ったが平熱で母さんも安心して朝の支度に戻っていった。  俺はまだ動悸が収まらないのとリアルな夢と汗の量に、嫌悪感は感じつつシャワーを浴びることにした。そして、少しでも早く用意をして学校に行くことに決めた。それは、ちゃんと東條の姿を確認するためだ。事件はなかったことは分かったが、あまりにもリアルだったため東條に何かあった知らせなのかもしれないとも思い、東條の姿を少しでも早く確認したかったのだ。シャワーを浴びてそそくさと準備をして、家を出た。
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