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――――理想の男子のタイプは?
学生時代。新しいクラスになってグループも新しくなると、女子がまず自己紹介がてらに披露し合うコンテンツ。
もしくは、修学旅行の最終日の夜、並べた布団の上にみんなで寝転がって、お互いの絆を深め合う目的でディスカッションされるもの(この場合、最終的には好きな男子の名前の暴露大会へと発展する)。
イケメン。優しい人。スポーツ万能。人気者。頭がいい。歌がうまい。
挙がる項目の一つ一つに、わたしたちは大きく賛同し合った。でも、誰もがちゃんと知っていた。
それらすべてを兼ね備えたスーパーアイドルみたいな男子が、自分たちの身近に存在するわけがないなんてことは。
まさか、そのバーチャル的とも言えるパーフェクト男子が実際に日常に現れて、このわたしが告白されることになるなんて。
だけど、わたしは、どうしても君を受け入れることができない。
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