第十七章 反抗の原因

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第十七章 反抗の原因

夕食時もほとんど口を聞かず、 食べた後は黙って自分の部屋へ行くカイトを アキヒトは何も言わずに見ていたが、 「ねえ母さん、アイツ最近何かあった?」 と小声で聞いた。 「ああ、アルバイトを始めたのよ。春から頑張ってるよ。」 「すごいなあ、まだ高校生なのに。」 と、ハルカさんが感嘆する。 カイトに嫌な態度を取られているのに、なんていい人なんだろう。 「どこで働いてるの?」 「駅ビルの3階にある雑貨屋さん。」 「へえ、母さん行ってみた?」 「ううん、恥ずかしいから来るなって。あの子もそんな年になったんやね。」 「・・・・・・そうなんだ。」 相槌を打ちながら、アキヒトはバイト先に何かあるなと踏んでいた。 母親からカイトのバイト先の名前を聞き出すと、 二人は休む事にした。
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