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第十八章 反抗の原因 その2
さすがに同じ布団で寝るわけにもいかず、並べられた布団に寝ると
ハルカさんが話しかけてきた。
「ねえアッキー、カイトくんお兄ちゃんを取られたみたいで寂しいんかな。」
「んー、そんな事無いと思うんですけどね。
俺、今まで家に彼女とか普通に連れて来てたし。
確かに泊まりにきたのはハルカさんが初めてですけど。」
だいたいカイトは
そんなに子供っぽいヤツではなかったと思う。
「明日こっそりアイツのバイト先に行こうと思うんですよね。
母さんにも来るなって言ってるあたり、かなり怪しいなと。」
「へえ。」
「本当は母さん達にハルカさんの事を
ちゃんと知ってもらうつもりだったんだけど、
この状態だと無理っぽいし、焦らない事にします。」
「そうやね。混乱させてもアレだし。」
「付き合っていくうちにチャンスはあると思うんで、
今回はとりあえず顔見せってコトで。」
「うん、ありがとうね。」
手を繋ぎ、軽くキスをする。
へんな誤解があるなら早いうちに解いておかないとな。
アキヒトはそう考えていた。
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