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部屋に入るなり頬を撫でられて腕の中へと閉じ込められる。
「あ……、なんだ、朝から申し訳ない」
照れながら言うフェラルドに、ルージェも照れた表情を浮かべ。
互いに見つめ合って微笑んで。
このまま暖かい腕の中に包まれていたいとルージェも背中に腕を回すが、
「じゃぁ、行ってくる」
そっと引き離されて頭を撫でられる。
急に寂しさが襲い泣きそうな顔をしてしまいそうになるが、そこはぐっと堪えて微笑む。
壁に掛けてある剣をとり腰へと下げるフェラルドに、お気をつけてと頬に口づける。
「あぁ」
お返しに頬へと口づけを貰い、部屋を出ていくフェラルドを見送った。
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