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『スマホを落としただけなのに』志駕 晃 先生
キャラクター(主人公) ★★★
キャラクター(サイド) ★★★
共感度 ★★★★
ストーリー ★★★★★
ミステリー性 ★★★★
驚き ★★★★
勉強になる表現・文章力 ★★★
2019/7/8
いつもお昼休みに本を読むのですが、今日は急いでいて忘れてしまったので、最近読んだ本の感想書きます(涙
この本を読んでいて残念だったのが、犯人を事前に知ってしまったということです。映画を見たわけではありませんが、予告映像と映画のサイトから犯人この人じゃんってなってしまったんですよねー。
ミステリー小説で事前に犯人が分かるって、本当に面白さが半減してしまうものなんだと痛感しました。
作品づくりの面では、あからさまな伏線で読者に犯人が分かってしまわないよう気をつけたいものです。
とはいうものの、ハラハラドキドキの連続で面白かったです!
日常に潜む罠、全読者にとって身近な存在であるスマホが題材。
今私が小説を書く勉強をしている中で、身近な題材(いじめ、虐待、最近ニュースになったことなど)は、みんなが書くからNG(新人賞に応募したとき、想像力なしとみなされ束に落とされるという意味で)と教わりましたが、これはその盲点を突いたテーマだったように思います。
本作品はこのミス大賞隠し玉ですが、文庫本のあとがきでも、「身近なものを題材に書き上げたこと」から「この作者には才能がある」と評価されていました(手元に本がないので前後の文章は忘れました)。
身近なテーマだけど、作者の才能で唯一無二の作品に書き上げられたということなのでしょう!
主人公の女性は殺人鬼に捕まってしまうのですが、どうやって助かったかが必見です!
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