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あいつは自分ができないことを才能とやらのせいにして、まったく努力しようとしない。
だから俺は、ビリテが嫌いなんだ。
俺には才能があるってよく言われるけど、そんなものに頼るだけで最初からすべてできた覚えはない。
努力したから、できるようになったんだ。
レーベン、お前なら分かるだろ。
才能があるかないかの違いはほんの僅かな差でしかない。
努力できるかできないか、その言葉にそっくり言い換えることができる。僅かな差の正体が分かればな。
まあ確かに、俺があいつに厳しすぎたことが、あいつのやる気の一部を削いでしまったのかもしれない。
できる奴が可能性のある奴をリードするのが宿命だもんな。
あいつが少しでもやる気を見せたら、俺から歩み寄ってやってもいいだろう。
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