親友

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喧嘩をした後だから、、、というのも少しはあるのか。 いつもより強く響を感じたい。 強く響を抱く。 こうやって何度も体を重ねても、まだまだ足りない。 俺はいつからこんな貪欲な男になったのか。 1人の女に2年も溺れている。 浅葱の言うことも当たっていて。 まさか自分が、これほど、深く1人の女を深く愛するなんてな。 まだまだ足りない。 響も恥ずかしがりながらも、俺を受け入れてくれる。 俺への愛情が心地よい。 時折幸せそうな顔をする響。 愛おしい。 幸せなのは俺の方だ。 体を重ねつつ、耳元で囁く。 「好きだよ、響、、、」 何度言っても物足りない 「、、、私も。、、、大好き」 その言葉を聞くと、余計に迸る俺がいる。 何度も確かめるように、深く深く、、、。 隣で眠る響に、優しくキスをする。 28にもなって、19の女に、こんなにも溺れるなんてな。 響の専用の枕に顔を埋めてスヤスヤと眠る彼女。 その寝顔を見ていると、愛おしさが増す。 「絶対離さないからな」 暗がりの中ボソッと呟くんだ。 もうすぐ20才を迎える彼女。 浅葱に紹介したんだ。 親友と呼べる奴に紹介して、肩の荷が降りたところだが、、、。 もう一つ、難関がある。 響の親の事が頭によぎる。 でも、まず先に、就職だ。 響の人生を左右することだ。 そこが決まってからだな。 響の寝顔を見ながら、先の事を考える。 早く結婚してえな。 俺の中で、その想いが強くなっている。 いつかは、、、な。 幸せな気分のまま、俺も眠りについた。
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