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―――≫竜の背鰭(リュウノセビレ)
頬を撫でる風の冷たさを感じ、躰を毛布で包んだ手に力が入る。
まだまだ寒いねぇ。寒いの苦手なんだ。
ここは、リュウノセビレと呼ばれる所らしい。
高さ2~30メートル級の1枚岩が数え切れないくらい存在する小高い丘に、ボク等は居た。
辺りを見渡すと――先端が尖って岩肌がノコギリ状のものや、丸く穏やかな蝋燭のようになっていたり。アレはキノコかな。形は様々で面白い形の岩が存在している。
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