355人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
第二章 男友達との恋愛、アリですか?
──海斗は女という生き物を嫌悪していた
『ねぇ、海斗って好きな女の子いないの?』
『いない』
『え、なんで? いいなって思う子もいないの?』
『俺は女を好きにならない』
『えっ! 何……ひょっとして海斗って男が好──』
『違う。気色悪いこと言うな』
『だって……じゃあなんで? なんでそんなこと言うの?』
『……』
今思えば、私は随分無神経なことを海斗に訊いたのだと思う。
煩いくらいにしつこく訊く私に海斗は言葉少なに語った。
最初のコメントを投稿しよう!