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夢の中の情事
地獄のシャックス、今は三田村さんの城の一室で、絶え間ない快楽の波に晒された真琴は体を震わせて、勘解由小路に首に腕を回していた。
「今日は抜かないって言ったじゃないか。俺のお腹の上でしちゃって、顔を手で覆って真っ赤になってイヤイヤした真琴本当に可愛かったぞ。まだ出ちゃうのかな?」
「言わないでください降魔さん。恥ずかしくて死んでしまいそうでしゅ」
「ダイレクトで俺の魂吸い取っちゃって益々ツヤツヤしちゃって。あー可愛い。そのまま奥チュッチュしちゃおうぜ」
「ちょ、ちょっと待ーーううん♡ああ♡大っき♡大っきいの♡ああ♡あちゅい♡プクっと先っちょが膨らんで♡お腹が一杯でちゅ」
「なあ真琴。ちょっと聞くぞ?最近夢見たか?」
「はい♡降魔さんとの最初の夜の夢ですとか、莉里ちゃんが出来た時や緑くんが出来た時とかうん♡」
「それはいいよ。他に見た夢は?」
勘解由小路に胸に顔を押し付けて、うわ言のように真琴は言った。
「とても暗い場所にいたのです。降魔さんを探していました。暗い大きな空間の先に、大しゅきな降魔さんが微笑んでいました。本当に嬉しくて、大しゅきな気持ちが抑えられなくなって、私は降魔さんに抱きしめていただきました。降魔さんは私にザクロを取り出して、まるで水晶のような綺麗な実を口に運んで。ザクロの実は私の内側を優しく満たしていきました」
「うん可愛い。お前のそういう状態に乗っかったんだろうな。ああそうか。俺は嬉しいぞ真琴。全てが片付いた。もう何が来ても俺たちを引き裂くことは出来ん。改めて、魂の奥底で俺は考えていたんだ。お前達に引き上げられるまで。そうだ。疑問が解けた。俺はどこからきてどこに行くのか。俺の魂を回収していこう。ついてきてくれるか?真琴」
応えるまでもなく、真琴の心は決まっていた。
重なった勘解由小路の唇は、どこまでも優しく甘く、真琴の心を緩やかに溶かしていった。
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