消えた俺のアレと間男と初代勇者

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消えた俺のアレと間男と初代勇者

何じゃあこれはあああああああああ?!というジョナサン・エルネストの声がこだましていた。 「私のお使いはこうなるのでぃいす。サルバトールもこうなっていたのでぃいす。ラブ神の使いはラブフェアリーなのでぃいす!」 「ない!なくなっちまっている!エラル!俺のアレどこいった?!畜生おおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ちっこいバインバインを振りかざして、ジョナサンは叫んでいた。 ジョナサンは、どこまでも牧歌的な緑の平原の中にいた。 これが神界なのかと耳を疑いそうになるのだが、すぐに理解出来た。 何故なら平原は真っ暗な宇宙空間にぽっかりと浮かんでいたのだった。 前にイーサンと出会った星の海の小惑星を思い出していた。思えば、あれが神界なのだとしたら、やはり死後の世界なのだと思えた。 「じゃあ早速探すのでぃいす。カリクスはどっかにいるのでぃいす」 突然現れた男が、エラルに向かって言った。 ジョナサンもよく知っている?男だった。何故なら、この男と自分は、要するに似たような人種だったからだ。 「おいエラル。俺の嫁さんどこ行ったか知らない?」 イーサン・エルネストはそう言っていた。 「多分アースワンなのでぃいす。そこで昔の男と会っているのでぃいす」 え?という声が同時に発せられた。 ガイアの昔の男?ていうかガイアって、今の時代の人なのか? 「誰だよそいつは?昔の男だと?まさか再会で燃え上がる展開とかないよね?どうなんだエラル。お前何かした?」 「してねえのでぃいす。男は確か日本の祓魔官とかいうモンスターハンターなのでぃいす!何とかゴウマとかいうのでぃいす」 「えええええええええええええええええ?!」 再び声が合わさっていた。 ゴーマか?!あいつが?! でもすんなり納得していた。 あのルルド・リュミエールと大人の関係を結べるのはゴーマくらいな気がした。 「そいつはどんなスケベ野郎だ?!」 凄いスケベ野郎です。 「あああああ、うるせいでぃすねい!神の認識力は人間じゃ及びもつかねえのでぃいす!私の見たところ完全に肉体関係で、学生時代に妊娠してもおかしくないレベルでやりまくっていたのでぃいす!その何年か後こっちに飛ばされて魔王討伐パーティに入ったのでぃいす!」 「な、な、な、(なあに)いいいいいいいいいい?!その馬鹿野郎は今どこにいる?!」 「とっくに殺されて地獄にいるのでぃいす!多分嫁とガイアが共同でゴウマ復活なのでぃいす!」 「畜生めえええええええええええええええええ!超許さん!地獄行ってくる!スケベ野郎に死を!」 「ヘルがいないといけねえのでぃいす!」 「ヘルうううううううううううう!」 イーサンはどっかに消えていった。 それどころではなかった。 あのゴーマが死んだ? 何が起きている? ジョナサンの疑問をよそに、神界の草原はプカプカ浮いているのだった。
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