はじまりのそれから

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はじまりのそれから

「みちるさん、おはよう」 「お、おはよう」 私をみつけだしてくれた、あの日から、あなたは、当たり前のようにそばにいる 「その服、かわいいね」 「そ、そうかな」 その明るさのおかげで、私も少しだけ、笑えるようになった 「…っ、」 でも、やっぱり怖いんだ、あの刺さるような視線をむけられると、 あなたまで、のけ者にされるんじゃないかって そんなとき、あなたは、怯える私に目を合わせてこう言うんだ 「大丈夫、今日もきっといい日になるよ、一緒にがんばろう」 あの日みたいに、縮こまる心を拾い上げるみたいに、笑って なにも言ってないのに、必要なときに、必要な力をくれる 「ね?」 「うん!」 ねえ、あなたは全部、気づいてるの?
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