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「あのさー……。」
俺は少し遠慮がちに口を開く。
「青春については分かったけど、まだ疑問も多いし……。まとめきれても、まだ遊ぶわけにはいかないんじゃないかな?」
「ケチ!」
永元の鋭い声と、ケラケラという笑い声。
怒ってるのか、笑ってるのか……。
「でも、俺はゲームとマンガに青春を感じるよ。」
前久保の言葉をすかさずメモする俺と、むくれる永元。
「何バカなこといってんの?ゲームも漫画も、青春として感じるにはなんかこう……熱くなれる要素が足りなくない?」
「そうか!青春って言うのは、やっていると熱くなれるものなのか……。永元、いいヒントありがとう!あと前久保!俺たちが探してるのは青春じゃなくて、青春の意味なんだからな!」
「いいじゃんか、俺はゲームにだけは夢中になれるんだ。」
「あっはっはっは、悲しい!」
笑い転げる永元と真面目な顔の前久保を見て、俺は小さくため息をついた。
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