C×Cレイン 01×狼狽

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「こんにちは」  肩を上下させながら言う佐野の額には脂汗が浮かんでいた。  可哀想に。  彼のためにもこんな茶番はさっさと終わらせるべきだ。 「こんにちは。単刀直入に訊きます。あなたは中庭に行って何をしようとしていましたか?」  佐野は口を結んで躊躇うポーズを見せたけれど、すぐに思い直した様子でこう答えた。 「先輩に愛の告白をしようとしていました」 「そう」  明らかに棒読みな返答だった。
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