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巻き込んでしまったことにとてつもなく罪悪感を抱きつつ、提案する。
「非常に申し訳ないんだけど、私といっしょに帰ってくれない? その方が恋人らしいと思うから」
「え……」
「方向は真逆だから、正確にはいっしょに帰るというより私を家まで送ることになるけど。でもその方が恋人らしくなると思う」
全ては佐野の告白を承諾して交際するという事実を裏付けるため。
ここは佐野に協力してもらわないといけない。
「だ、大丈夫です。いいですよ」
内心、面倒臭いと思ってるんだろう。
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