C×Cレイン 01×狼狽

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「嘘」  少し先を行く彼の後姿に驚き、あわてふためく。  見覚えのある筋の通った背中と短い黒髪を認識したとき、カッと内臓全てが煮えたぎるようだった。  いくらなんでも下級生まで巻き込むなんて。  あまりにも酷い。  小学一年生の頃から散々嫌な目にあわされてきたけれど、ここまで怒りがこみあげるのは初めてだ。  彼、佐野義純はとても良い子だ。  だから余計腹が立つ。
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