C×Cレイン 03×困惑

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『とにかく、明日。明日マジで覚悟しとけよクソオンナ』  北崎から浴びせられた昨夜の捨て台詞が瞬時に蘇る。  このとき、ようやく佐野から告白されたときの違和感を思い出し、私の頭は朝からこんがらがった。  こういう前代未聞の事態に軽々しく行動するのは好ましくないけども、お母さんの怒涛の追いたてに思考を整理する暇もなく、私は仕度に借り出された。  どうやら今回は本当に覚悟をしておかないといけない状況に私は立たされているらしい。  七年間連れ添ってきた相手が何を考えているのか全く分からなかった。  お母さんに急かされるがままに家を飛び出し門に向かえば、私の頭はますますこんがらがることに。
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