バビロン奪還

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バビロン奪還

其は史実か、はたまた夢物語か。 史実といっても、キンメリア神話での史実だが。 夢物語小説としての主人公は、[ ランプティナコス・ウーサー ]だが、史実としての主人公が彼かはわからない。 他の王様も関わっているかもしれないからだ。 史実なら、どこかの壁に文字で書いてありそうなものだが、それらしいものがよくわからない。 [ ランプティナコス・ウーサー ]が関わっているもので、壁に書かれているものは負け戦だ。 でも、“バビロン奪還”は、勝っていると思う。 [ レッド・サルディス ]や、その息子の[ エ・サ・ギラ・ジグリット・フォルツァ ]が関わっているなら、 バビロンから救出、バビロンから奪還という意味になるのかもしれない。 だが、救出の後は総攻撃できるだろうから、バビロン市を奪還してもおかしくない。 バビロン、これを、そのまま受け取っていいのかよくわからない。実際には、フェブロン市のことだ。 フェブロン市とは、キンメリア・カレンダーの2月に当てはめられた、[ フェブル ]の都市という意味だ。 だから、正確には、フェブロン奪還となる。([ フェブル ]を救出したという話ではない。) フェブロン市は、いくつもあった。オリエントのフェブロン市がバビロンで、 エジプトのフェブロン市がカイロのことだ。 [ フェブル ]が都市を、何も無い土地に造ったかは、定かではない。人家が数軒あった隣に造ったのか、 それとも、数百軒あった場所の区画の名前をフェブロン市にしたのか、よくわからない。 でも、たぶん、[ フェブル ]は、フェブロン市を貿易の拠点としたから、フェブロン市はすぐに今までよりも市域が拡大した。 バビロン奪還の話は、オリエントのバビロンでの話だと思うが、カイロで[ ランプティナコス・ウーサー ]が、何らかの活動をした可能性は大いにある。 夢物語小説としての基本的なストーリーは、 戦争は人数が多いほうが勝つと考えた人間が昔いて、そのために未開人をたくさん入れたら、未開人に乗っ取られた、という話だ。 元バビロンの女王の[ プディング・カスティーリア ]が、バビロンに残っていて、軟禁状態になったため、 親類の[ ランプティナコス・ウーサー ]が救出するという話だ。 ( [ フェブル ]がバビロンにいて、[ フェブル ]も救出された可能性もあるけれど、夢物語小説としては、 老人の男性を救出する話よりも、女性を救出する話のほうが、食い付きがいいので、[ フェブル ]救出の話は省かれていると思う。)
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