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ぼやけていた頭が徐々にはっきりしてくると、その意味を理解し始める。
騎乗位か…?
もう、自分で動く体力なんて残ってない
途中でこっちがへばって羽黒に遊ばれるのは目に見えている
「俺…さっき意識飛びかけてんだぞ…」
「そう言うなよ、手伝ってやっから」
突っ込んだまま抱き上げようして、羽黒の手が身体に回る。
三萩のΩらしい滑らかな細い体は、βである羽黒の腕にも軽々と収まった。
中学で初めて出会った時はほとんどなかった体格差も…卒業する頃には身長も体力も追い越され、今では押さえ込まれたら何も抵抗することが出来ない…
「ッ……んっ…」
あぐらをかいた羽黒の上へ、向かい合ったまま座らせられる。
自分の体重で落ちてきてしまう腰を、何とか膝をついて食い止めた。
上に座れってこういうことかよ…
不安定な自分の体を支えたくて羽黒の肩に掴まりたいが、手首を後ろで縛られたままではそれも叶わない。
「…腰落とせよ、全部入るだろ」
「っ…入らねぇよ」
「さっきまで気持ち良さそうに食ってたじゃねぇか…
それとも…俺に入れて欲しいってことか?」
意地悪く笑う羽黒の腕に体を取られ、抵抗する膝を押し広げられると耐えられず腰が下がっていく。
ゆっくりと飲み込んでいく感覚にヒクつき、静かに息を震わせた。
「っ……ッ…ぁ」
「…体預けろ、その方が楽だろ?」
「ンッ…うる、せッ… も…っ」
「今さら強がんなって、足震えてる」
羽黒の手に肩を引かれバランスを崩した…
落ちた腰の中を、固い先端が抉じ開けるように奥を突く
一瞬のことに頭がついていかず
電気が走ったかのように勝手に跳ねてビクビクと震える身体に、息すら出来ず声を詰まらせた。
ペッタリと膝をつき、ヒクつく度に中に入っているモノを無意識に締め付ける。
力が入らない体を引かれるまま羽黒に倒れ込み、その肩に額を当てた。
「あぁー、すげぇ締まる。気持ちいい…
お前、奥まで一気に突かれるの好きだよな…
よかっただろ?」
黒羽の手が、乱れた髪を支えるように撫でる。
快楽の衝撃に溺れている思考で…一回だけ軽く頷いた。
霞んで見える視界にも…
その口元に笑みを浮かべるのが分かった。
「…気が変わったわ。
手首のベルト取ってやるから掴まってろ」
わざとらしく腰を抱き寄せ、体に指を這わせながらやっとベルトに手を掛ける。
スルスルと解放されていく手の感触にホッとして…何気なく羽黒の顔に目を向けた。
何を勘違いされたのか
視線が合うと、自信気なしたり顔が目を細めて…首を傾けながら、覆うように口を塞がれる
ベルトが下に落ち、軽くなった腕を羽黒の肩に回した。
そのまま押し倒され、深く差し込まれた舌に呼吸を奪われながら…
待ちきれないようにゆっくりと揺さぶってくる腰の動きに、ドロドロと頭の中が溶かされていく
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