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「や、やだ…んっ、汚れ……る」
すると、いつの間にか葵の目元は潤んでいたらしく、雅弥がそこに静かに唇を寄せると言った。
「後でちゃんと洗濯してあげるから」
そんな言葉とともに、今度は下着のウエスト部分から雅弥の指が入り込んできて、葵自身が直に握られてしまった。
下着の中で少し不自由に動く雅弥の手に余計煽られていく。
「あ、やだ、あっ」
「いいよ……出して」
僅かな抵抗として雅弥の手を抑えようと掴む葵の手も気にせず、雅弥は最後に向けて葵を追い上げていく動きに変える。
「あ、んあっ、あ、だめ……ん、んっ!」
結局、我慢できなかった葵は下着と雅弥の手を自分が出した白濁のもので汚してしまった。
「はぁ……はぁ……」
(……最悪。これで年下の後輩に下着洗われるの決定じゃんか)
荒く呼吸を繰り返しながら、葵がぼんやりとそんなことを考えているうちに、残っていた下着やらも雅弥に剥ぎ取られ、完全に全裸にされた。
「汚れたままじゃ、気持ち悪いでしょ? それに……この方がやりやすいし」
そう言って雅弥の手で大きく両足を開かされ、さすがに葵の思考回路も復活してくる。
「ちょっ……ばか、やだ……あっ」
「何で?」
雅弥の視線から逃げようと身体を捩る葵を、いとも簡単に押さえつけながら雅弥が聞いてくる。
(何でじゃない! こんな格好させられて、恥ずかしくないわけがないだろう!)
しかも、雅弥はバスローブを着たままなのに自分だけ裸なんて。
「ひっ!」
いきなり後ろに冷たい何かを垂らされ、葵の身体がビクッと跳ねた。
「ごめん、冷たかった? でも、ちゃんと慣らさないと辛いのは葵くんだよ」
雅弥が垂らしたのはローションか何かだったのだろう。
指でそこを撫でられているうちに、最初は冷たく感じたそれも、だんだんと気にしている余裕がなくなってきた。
「ここ……葵くん、初めてでしょ?」
ローションの滑りを借りて、雅弥の指が入り口の浅いところをゆっくりと行き来する。
「あっ、やぁ……んぅ……」
(初めてかなんて、聞くまでもないだろ!)
さすがに声に出して反論することは出来ず、葵は今まで経験したことのない変な感覚に必死に耐える。
「大丈夫、すぐ良くなるから」
雅弥がそんな根拠のない慰めの言葉を口にすると、いきなり空いている方の手でさっきイッたばかりの葵自身を包み込んだ。
「あっ、んあっ!」
その手にもローションが垂らしてあったのか、さっきよりも快感の波が大きい。
直接的な刺激に、葵の意識がそこへと集中した隙を狙って後ろの雅弥の指が奥まで入ってきた。
前を弄る手はそのままで後ろを解すように弄られると、だんだんとそこが気持ち悪いのか良いのかさえもわからなくなってくる。
ただ説明の出来ない感覚と身体の中の熱さが増してくることだけは確かだ。
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