第3章 本当は好きなんじゃない?

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まったく、その通りだったからだ。 「じゃあ、女の子にモテるのは?」 「自分だけ見て欲しいから。ねえ、素直に陽色の事好きだって言っちゃいなよ。」 裾を押し引きしている優愛に伝えたい。 私は、恋というモノが、全く解らなかったって事? これが、相手を好きだって言う、気持ちなの? これが、恋だって言うの!? その時だった。 「あれ?陽色。」 ふと後ろを振り向いた私は、驚きを隠せなかった。 そこには、赤い顔をした上野陽色がいたからだ。 「な、な、なんでここにあんたが!」
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