第1章 クラス委員

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いつの間にか、同じクラス委員だからと言って、私を名前で呼んでくる。 はっきり言って、そんなに仲良くもないし。 「結構です。」 「えっ、何で怒るの?ただ誘っただけなのに。」 でも一番困るのは、上野陽色に話しかけられて、ドキドキするこの胸。 『利恋ちゃん。』と呼ばれると、勝手に上がる口角。全く迷惑な話だ。 そしてもっと迷惑なのは、一緒にクラス委員の集まりに行く事を拒否したというのに、私の2,3歩後ろをついてくる上野陽色だ。 なまじ足音が聞こえるから、意識しちゃって、上手く歩けない。 しかも、上野陽色が廊下を歩くと……
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