第1章 クラス委員

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みんなどうする?どうする?言っている。 「すぐ終わりますので、書いてくださーい。」 私がもう一度言うと、横を誰かが通った。上野陽色だ。 「ほらほら。みんな書いて。利恋ちゃんも言ってるだろう?すぐ終わるって。」と、皆に声を掛け回っている。 何よ。意外と真面目じゃない。 何そのギャップ。 アンケートを集め終わると、一緒に先生へ渡しに行った。 「無事集まってよかったね、利恋ちゃん。」 「上野君。そのチャラチャラしてるのを、止めた方がいいよ。」 「えっ?」 私はスタスタと上野陽色の前を歩いた。
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