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第1章 クラス委員
誰だって一人くらい、苦手なタイプがいるだろう。
キツイタイプとか、へなへなしている人とか。
私の苦手なタイプは、チャラチャラしている人。
八方美人で人気があって、そのくせクラス委員の仕事は、真面目にやるような人だ。
「陽色。今日、帰りに何か食べていかねぇ?」
「すまん。今日はクラス委員の集まりがあるんだ。」
「真面目だな。」
「サボるのは嫌なんだよ。」
茶髪の髪、片方の耳に小さいピアスをして、制服のネクタイの結び目も第1ボタンの下まで下げて、全く真面目とは程遠い恰好をしている。
「利恋ちゃん、一緒に行こう。」
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