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第4章 俺の事好きだよね
はぁはぁと息を切らし、交差点の曲がり角まで走って来た。
「ここまで来れば、あいつも諦めるよね。」
そう思って、元来た道を覗くと……
「利恋ちゃーん!」
「えっ!」
なんと上野陽色が、追いかけてきたのだ。
「な、なんで付いてくるの~!」
「利恋ちゃんが、逃げるからだろ!」
鬼気迫る上野陽色に、私は怖くなって、更に逃げた。
「あっ!待って!」
「待たない!」
「利恋ちゃん!」
しばらく走った先で、私は上野陽色に捕まった。
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