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「連。間に合ったの。」
「ああ。なんとかな。」
フードの男は少し後退して様子を見ていた。
(ちっ。あと少しで殺せたのに。仲間が現れるのはちょっと計算外だったな。)
「大丈夫か?」
「さっきもろに攻撃くらってちょっとしんどいかも。」
「医療は得意だろ?あいつは俺が相手するからその間に回復してろ。」
連はフードの男と対峙するように立った。その瞬間またしても風が吹き始めた。
(何故だ?洞窟に風が入るのは不思議ではないが、ここまで強く吹くなんておかしい。まさかこいつがあの有名な。)
「お前まさかあの風雲児と囁かれてる大瀬連じゃないだろうな?」
「darknessにも知られているとはな。」
風雲児というあだ名の由来は普段は冷静沈着に物事を進めることが出来るが怒りがマックスまで行くと制御が出来なくなるほど強くなってしまうことがあることから付いたものだ。これを止められるのはGuardianの総長ぐらいだと言われている。
「参ったな。ここでまさか対峙するとは思わなかったぜ。」
「なら大人しく捕まれ。そうすれば戦う必要はない。」
「嫌だね。てめぇに勝って俺もあだ名を世界に轟かせてやるよ!」
「哀れだな。」
こうして戦いの第2ラウンドが幕を開けた。
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