1 瀕死、そして出会い
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1 瀕死、そして出会い
血。血が欲しい…。 俺はフラフラと歩きながら、あの匂いを探した。 匂いには、いろんな種類がある。臭い香水の匂い、ひどい時はゴミの匂いだってする。花の香りは、一度もない。…花の香りのする人間は、「本物」であるらしい。本当に穢れなき心を持つもの。そんな人間に俺は、出会ったことがない。
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