君を思う気持ち

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全ての撮影が終わって あとは着替えて帰るだけ... と思っている里桜。 『里桜、疲れただろ?脚は大丈夫か?』 里桜の頬に軽く触れて聞いた。 『すごく楽しかったから、 全然疲れてないよ?脚も大丈夫っ。』 『そっか、良かった...!』 『うんっ、ドレス脱ぐの勿体ないな... ふふっ』 ユミがこっちを見てニヤッって笑う。 『ヨシッ!里桜、もう少しだけそのままな?』 『えっ?!でも...、そろそろ着替えないと アヤカさんのお店に間に合わないよ?』 俺は里桜の手をギュッと握って 『そうだよな〜、でも、もうちょっだけ。 俺さぁ... その里桜の可愛いドレス姿、みんなに見てもらいたかったな〜。』 『んっ?そうだね〜、 また写真が出来たら見てもらおうね?』 里桜は俺の言葉を軽く流す。 『うん...、でも、 どうせなら実物を見てもらわない?』 『えっ?何言ってるの?そんなの無理だよ...』 『そうかな〜、なぁ?ユミ。どう思う?』 『そうだね〜、やっぱり実物だよね〜!』 里桜が不思議そうな顔をしている。 『んじゃ、行こうか!』 『えっ?!ど、どこに?』 『まあ、あと少し歩こう? みんなに自慢したいからさ。』 『みんなにって...、知らない人に?』 『えっ?あ、あぁ、もちろん!ホテルの中にいる人全員に見せびらかしたいんだ。』 『えっ?ふざけないでよ... もう。ふふっ。』 俺の言葉に可笑しいと笑っていたーー。
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