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誰よりも幸せにしたい…
里桜を毎日笑顔にしたい…
旅行から戻ってまずは
26歳の里桜の誕生日プレゼントだ。
里桜の喜ぶ顔を想像しながら
いや、里桜は… きっと泣くかな？
〝フッ〟っと笑みが溢れる。
俺の親友のリョウとサキ夫婦。
俺がまだ、仕事でこっちに
戻って来れてなかった4年間…
特にサキには里桜のことを助けてもらった。
高校を卒業して
誰も知っている人のいない
俺の地元の学校へ進学を決めた里桜。
その学校を卒業し、里桜の目指す道と
同じ資格を持ち働いているサキに里桜の
ことを話して何かあったら力になって欲しい
と頼んでいた。
サキと里桜はすぐに
仲良くなり本当の姉妹のようで
今では俺が入る隙がないくらいだ。
2月5日の里桜の26歳の誕生日。
この日に入籍をして
俺は里桜の家族になりたかった…
今までずっと
一人で頑張ってきた里桜に
安心できる温かい場所で
何も考えずに幸せに過ごして欲しい。
そして、もう何も我慢したり
諦めたりしないで暮らして欲しいと思った。
俺はサキに協力してもらい
里桜にサプライズをすることに。
もっと早くしたかったけど3月末の
旅行があったから帰って来てからにする。
そうしないと…里桜は旅行に
行かないと言い出すと思ったからーー。
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