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目の前に白いモヤモヤした明らかな霊体。一応足あり。それは数ヶ月前に亡くなった姉の恋人三宅さんで、彼は目を見開いて俺を凝視している。当然俺は恐怖で腰が抜けて動けない。
ホラーだ。
三宅さんの足下にはクシャとぬいぐるみっぽいものが横たわっている。背中のチャック全開の、三宅さんが出た後のミケの皮。
シュールだ。
だけど一番驚いたのは次の三宅さんの言葉だった。
「やっべーマジ俺? 猫から出ても生きてるじゃん!」
え、ギャグですか?
「何言ってんだよ、あんたもう死んでるから!!」
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