そらのあおいめ

1/1
前へ
/1ページ
次へ

そらのあおいめ

あすみちゃんはおかあさんとてをつなぎ、ようちえんにいくためあるいていました。 「またてんきくもりだね」 「つゆだからよ」 「そろそろあおぞらがみたいな、くもってばかりだとあきちゃうよ」 あすみちゃんはそらをみあげていいました。つゆのためあすみちゃんがだいすきなあおぞらがみられずふまんをかんじていました。 つゆあけはらいしゅうだといいますが、あすみちゃんはいちにちでもはやくあおぞらがみたいのです。 「あっ!」 あすみちゃんそらにむかってひとさしゆびをさしました。 「どうしたの?」 「あおぞらがみえるよ!」 あすみちゃんがみたのはくものきれめからみえるあおぞらでした。 「なんかあおいめみたい」 あすみちゃんはいいました。 「そうね」 おかあさんはいいました。 そらはあいかわらずくもにおおわれていましたが、あおぞらをみてあすみちゃんのきもちはあかるくなりました。 「はやくあおぞらがみたいな」 あすみちゃんはつゆがあけるのが、いまからたのしみになりました。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加