死者との対話

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 このアパートは、まあまあ街中(まちなか)にある。カーテンの向こうは居酒屋やスナックなんかのネオンで夜でも明るい。夜の11時くらいだったかな。玄関を開けて、いつものように電気は点けないままでキッチンを抜けて部屋に入った。てか、寝室とキッチンしかない1DKのアパートだ。  部屋はさっきも言ったように電気を点けなくても目が慣れれば色々見える。俺は寝室で電気のスイッチに手をかけた。その時、気配がした。気配と言うか冷気か? ミストみたいたヤツ。とにかくヒンヤリ冷たい空気が天井から降りて来るのを肌で感じたんだ。ブルッとしたぜ。お化け屋敷に入ったみたいな寒気(さむけ)だ。  俺は冷気の降りてくる方、(すなわ)ち天井を見上げた……うひょ───!!
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