SCENE 2 本牧ふ頭――倉庫街②

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 ば、馬鹿な。何が起こっているんだ?  原木は震えながら、ようやく自らも銃を取り出した。だが、どこへ銃口を向ければいいのかわからない。  残り3人の部下達も、それぞれ別の方に向かって銃を構えているが、恐れからかその先が震えている。  そのうちの一人、最も怯えのひどい部下の真横に、Rが姿を現した。  「うわぁっ」と部下が銃を向けようとするが、Rはその腕を素早くとり、銃の向きを変える。  他の部下2人が標的となった。乾いた銃声が2つ響き渡り、その2人は倒れた。弾丸は見事に心臓を貫いている。  唖然とする最後の部下。Rに自らの手を掴まれ、銃爪をひかされたのだが、それが信じられないとばかり目を見開いている。  Rは彼から当たり前のように銃を奪い取ると、一瞬のためらいもなく心臓を打ち抜いた。  そして、消えた――。  もはや声も出せず立ち竦む原木。  腕の立つ男達のはずだった。それが、あっという間にみな骸と化した。
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