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「夏美ちゃん」と花さんが声をかける。「これ、どこかで食べて」
小さなビニール包装の菓子を投げてくれた。
あっ……。
受け取り、思わず笑みを浮かべる夏美。クマの顔のマカロン。これも、この店の名物であるスイーツだ。
「いつもありがとう、花さん」
ペコリ、と頭を下げる夏美。
「あ、がんばってくださいっ!」
奥の方から、熊野さん、環菜、清香が、飛び跳ねながら大きく手を振る。
「はいっ! ありがとうございます」と敬礼すると、夏美は夜の街へと駆けだした。
「なんか、事件となると活き活きしてるよね」
「ほんと、変わった娘。外見と中身のギャップがなぁ……」
「可愛さの無駄遣い、か……」
苦笑しながら、早苗と絵里が夏美の背中を見送っていた。
※Special Guest
一花さん https://estar.jp/users/117962165
熊野さん(+環菜・清香) https://estar.jp/users/155933578
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